日経新聞5/14私の履歴書 中原誠(13)の記事の誤り

日経新聞私の履歴書の中で中原誠名誉王座は1970年のA級順位戦について書かれている。

この記事を読んで私は中原氏が自分で書かれたものかどうか非常に疑問に思った。

升田九段が7勝1敗で大山名人(当時)への挑戦権を得たと書いてあるからだ。

これは事実と異なる(この程度の情報ならだれでも即座に入手できる)。

この年の順位戦は、升田九段は二上達也八段(当時)と共に6勝2敗であり、のちの同率決戦に勝って挑戦権を得たと書くのが正しい。

A級順位戦を戦っていた当事者の中原名誉王座がこのことを間違えるはずがない。

どう考えてもこの記事は将棋界の事情に疎い記者が書いたとしか思えない。

私は中原氏の記事だから楽しみに読んでいたのであるが少しがっかりした。

訂正の記事がいまだにないところを見ると日経の記者も過去の事実確認をおそらくしていないのだろう。残念である。